おおいた暮らし取材記

おおいた暮らし取材/由布市編2

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由布市は、大分県のほぼ中心地に位置しています。
周囲の多くの市町に隣接しているため、アクセスの良さが、特徴の一つになっています。
温泉で有名な湯布院も、由布市内にありますが、意外にも知らない方も多いかもしれませんね。
湯布院の紹介は、数多くなされているので、
今回は市役所もある、庄内地域を中心に取材しました。

今回ご同行してくださった由布市役所の担当の方、由布に移住された遠藤さん、農泊として宿泊させてくださった麻生さん、触れ合った方々皆、本当にこの由布という場所が好きということが、常に感じられました。
それも、なんとなく好き、ではなくて、ここから見える風景が好き、ここで採れる梨が好きというような具体的な好きが多くうかがえました。
私もここまで地元を愛せるかなと、ちょっと反省してみたり・・・

大好きな由布を、できるだけ多くの方と共有したい、その気持ちが移住者への親密さや、
歓迎するスタンスにつながっているように感じました。

そんな地元からも愛されながら、自然の時間で生活している由布市。
ぜひ一度訪れてみてください。

今回取材させていただいた方は、由布市にお住いの遠藤元さん。
ご夫妻ともに愛知県のご出身で家族4人で暮らしています。
移住したきっかけは、現在の仕事でもある、竹工芸の技術を学ぶため、とのこと。
賃貸に住んでいて、引っ越しを繰り返したそうですが、落ち着いて仕事に取り組むため、中古物件を購入。

夫婦ともに自宅で竹工芸を制作しているため、やはり自宅の作業場は、竹、竹、竹。
編みかけのもの、まだ積まれているもの、保管されているもの。まさに「生業」という文字がピッタリでした。

そんな遠藤さんが、由布市に移住を決めたきっかけは、
・以前住んだこともあり、なじみがある
・自然環境がいい
・大分市にもアクセスが良い
・友人知人が多い

また、仕事柄、良質な竹材に恵まれているのも大きいといいます。

お話をうかがっている間に、一番上のお子さんが帰宅。
小学校は、自宅から遠いものの、由布市が学校までタクシーで送迎してくれるようで、私たちが思っていたよりは負担は少ないみたいです。
「高校まで医療費が無料というのも、子どもを持つ家庭には大きい」とも話していました。

長々とお話ししている間、遠藤さんは、私たちの質問に終始おだやかに答えていただきました。
でも、今の生活のお話をされているとき、保管している作品を説明してくださっている時、少しだけ、ほんの少しだけ声のトーンがあがったような気が。

遠藤さんのお人柄と、由布の気候はぴったりなんだな、と感じた瞬間でした。
遠藤さんに移住についてのお話しをお聞きする合間に、お仕事である竹工芸の作品を見せていただきました。なんとなく竹を編むんだろうな、程度のイメージでしたが、その繊細さにビックリ。

こちらの写真を見てください。斜めに通っている竹の太さが違うんです。細い竹から太い竹、そしてまた細い竹へとループするように、3種類の太さの竹を使っているんです。

さらに横に通っている竹も波打つように編んであります。本当に細かな作業ですね。もちろんこれらの「ヒゴ」を作るために、竹を割ったり裂いたりするのも遠藤さんの手作業です。

大分県はマダケの生産量が全国一位で、竹材業者も多く、竹工芸職人にとっては最高の環境です。そんな場所で仕事をしながら家族と暮らす。もちろん色々とあるでしょうが、でもやっぱり羨ましい生活だな、なんて思いながらお話をお聞きしました。

遠藤さんのご自宅は田園の中の一軒家。
まるでトトロの世界でした。

すぐ近くの水路には“おじゃまたくし”が泳いでいて畑には“とうもころし”がすくすくと育ち、トマトとキュウリも美味しそう。
学校から帰ってきたお嬢ちゃんが、その中を駆けていく。
それをお父さんとお母さん、そしてお庭の大きな木が、温かく見守る。
都会と田舎の子育てに優劣はないと思いますが、
お子ちゃまたちの笑顔をみていると、このような環境も素敵だと思います。

遠藤さんのお話を聞く前に、由布市役所のご担当、古長さん、神田さんから由布市の移住に関してうかがいました。
その中で、由布市が神楽、庄内神楽のPRに力を入れているとのこと。

取材チームのKAWA-CHANもHIBIYASも神楽とはなんぞや?という状態でしたし、私自身、高千穂(宮崎県)の神楽は知っていましたが、
巫女さんが踊るのだろうな、ぐらいの認識で、実際に見たことはなかったため、とても興味がありました。
神楽とは、もともと神事の一つで、神々に奉納するために、舞、音楽を奏でたりする伝統芸能です。
少し前に大流行した映画『君の名は。』の中でも、ヒロインが舞っていたシーンがありましたので、なんとなく・・・という方も多いのではないでしょうか。

そして、ちょうどこの日は、毎年制作している神楽座のカレンダーの撮影日とのこと!
せっかくですので、同行させていただくことにしました!

時間までの道中、お話を聞いていると、なんと古長さん、ずっと長いこと神楽を舞っており、舞いも、演奏もどちらも担当できるそうです!

そして、地元の由布高校の郷土芸能部は全国大会の常連!
8月7日~開催された「全国高校総合文化祭」でなんと2位を獲得されたそうです!!

そもそも郷土芸能部という部活動があること自体、恥ずかしながら知らず、驚きでした。

神楽を舞う舞台にも上がらせてもらいましたが、見渡しもよく、ここでパフォーマンスするのは、さぞかし気持ちいいだろうという場所でした。

あっという間に日も暮れて、実際に庄内地域にある諏訪神社にて、撮影に同伴させていただきました。

夕暮れ時、神社の堂内、烏帽子をかぶった狩衣のような衣装。
リラックスして準備しつつもどこか緊張感ある舞い手の方々。
すべてが重なって、撮影が始まる前から静謐で独特な雰囲気を醸し出していました。
撮影でしたので、舞もパートごとにしか、見ることができませんでしたが、それでも圧巻。演目は、『太平楽』。
喜びを表す舞です。

足運び、腕の使い方ひとつ見ても、長い時間をかけないと身につかないことは、素人目に見ても明らかでした。
それと同時に、お会いしてからずっと気になっていた古長さんの姿勢がいい理由も納得しました。
ひとつ一つの所作が本当にきれいなんです。

そして舞い手には、10代の方も参加されていて、しっかり伝統が引き継がれているようでした。

現在由布市には、12の神楽座があり、
各地で公演をしています。
また、問い合わせると公演の依頼もできるようです。

率直にいうと、温泉のイメージが強かった由布市ですが、神楽という文化を持っていることもわかりました。
今度は通しで観たい。。。!

庄内神楽については、以下URLになります。
ご興味を持った方は、のぞいてみてください。
https://shonai-kagura.jimdo.com/

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